体幹を整えて良かったこと

「ちゃんと体幹を鍛えている感じがします」と、素敵なバレエダンサーさんに褒められました。

嬉しいですが、元々はこんなじゃなかった。

体幹は弱くて、腹筋なんてできなかったし、体はとても固くて、よくフラを踊ろうと思ったなぁ、と思うぐらいでした。

ビフォーの写真がないのが残念。どこかにあるかなぁ?

自分が曲がっていることに気がついたのは、忘れもしない、2008年の発表会の舞台上でした。

タヒチアンを踊っていたのですが、自分がどんどん右に傾いているように感じていました。その前の練習でも、そう言う感じはあったのですが、本番の舞台上で、もっとはっきりと感じたのです。

これは、相当傾いているに違いない、DVDで確認しなくちゃと、すごく不安に思ったのをはっきり覚えています。

しかし、自分の感覚とは裏腹に、舞台上で踊っている私は、見た目まっすぐ立っていたんです。自分の感覚と、実際がかなりずれている。これは、まずいことだと、思いました。職業柄、この原因はまっすぐの軸(背骨が自然なS字カーブを描いているときにできる、体軸)が保てていないからだろうと判断し、軸を保つようなことをしてくれるところを探して、コア・コンディショニングに出会いました。

相当探しました。

何しろ、私がコア・コンディショニングに出会った頃はまだ、体幹と言う言葉自体が知られていなかった頃で、それを前面に押し出しているところもまだあまりなく、しかも、私が納得できるようなことをしているところはもっと少なかったのですから。

幸いにして、素晴らしいトレーナーと出会って、姿勢改善や体幹機能向上などに取り組むことができました。ただ、誰にも内緒で。それが正解かどうかはわからないからです。

しばらくして、いろんな変化が現れました。

まずは、カヒコの5日間合宿で、筋肉痛にならないという、ミラクル現象。それまでは、少し頑張りすぎると必ず筋肉痛になっていました。それを覚悟しての合宿参加でしたが、全く筋肉痛にならず。周囲の人が筋肉痛になっているのを見て、自分はサボっているんじゃないか?と思ったぐらいです。

その次は、先輩方の陰口。

私は、当時習っていた先生に、いろんなことを相談していて、ちょっと先輩方に睨まれていたことがあります。先生がずっと自分の方を向いてくれていたのが、私にも向くことで自分の方が薄くなると思っていたんでしょうね。だから、こんな風に。

「りっちゃんって、あんな風に踊っていたっけ?」

「なんか踊りが変わったよね」と。

たまたま聞いちゃったんです(「ちょっと、聞こえちゃうよ、という声まで聞こえた(笑)」)言葉のニュアンスですが、どうやら、先生に頼んで、秘密裏に練習していたと思われたらしいです。

いーえ、コア・コンディショニングでした。

その時「もし、先輩から聞かれたら、何をしたかは教えよう。でも、聞かれなかったら黙っておこう」と思いました。

その反応から、私がやっていることは間違っていなかったと確信しました。

だいぶ変わったように見えるだろうと思います。だって、楽に踊れるようになっていましたから。大きく動いても、体が持って行かれないから、ブレないし、おまけに体がとても軽いので、力が必要なくて、のびのび踊れているから。

今も、その先輩から何をしていたのかなんて聞かれないから、教えていません。もう、教える必要もないと思っています。だって、それぞれ、踊っているんだから。その上で、ご自分で必要なことをしているでしょうし、先輩方はとても器用で優秀だから、何にもしなくても踊れるんだろうと思うので。

私は、器用じゃないから、ある程度理論的に考えないとうまくできないんです。

運動音痴だから。でも、上手になりたいと思っていたから。今は、どうでもよくなったけど、自分を認めて欲しかった。そのために、がむしゃらに頑張ってきたけど、そんなことが通用したのは10年だけでした。若さで突っ走れたのがそのぐらい、ということと思います。それを超えたら、年齢を重ねていくカラダと付き合いながら、よりいい状態を目指すことが必要になってきた。そのためには、基本的なところを変える必要があって、だからきっと、その時期にコア・コンディショニングと出会ったんだろうと思います。

コア・コンディショニングと出会って、ちょうど10年ぐらい。今が一番、楽しく踊れていると思います。あの頃も楽しかったけど、楽しさが違うなぁって思います。

誰かに認めて欲しくて、必死だったあの頃を懐かしく思い出しています。

何を求めていたんだろう?当時の自分のような生徒さんの姿が、ブーメランのように自分に帰ってきていて、笑えます。

フラの為のカラダ作り 集中ワークショップを開催しました

フラの為のカラダ作り 集中ワークショップを開催しました。
感じる解剖学とストレッチ編を同じ日に行うという、意外だけど初の試みでした。

土曜日開催が多かったので、時間の制約があって難しかったのですが、今回は祝日だった為、朝からの開催ができました。同じ日に2つの講座があるのは良いかもね。3つになると消化不良になりそう。

やってみての感想ですが、大きな動きはできるのですが、股関節、肩関節の固定が弱く、本来の動きの軸が取れていない人が多かったです。固定する筋肉は、インナーマッスルといい、小さな動きを軽い力でするもので、大きく派手に力強く動く筋肉ではありません。しかし、それがうまく働かないと、肩を動かすときに関節の中で余計に動いてしまって、本来とは違う動きになってしまったり、動きを止めちゃったりします。

股関節が固い人の多くは、この関節を固定する筋肉がきちんと働かないのが問題なんだと思います。

こう書くと「筋トレ!」と思う方が多いと思うんですが、実はもっと大事なのが、「大きな筋肉の働きを最小限にすること」で、これがものすごい難問。何故ならば、力を抜くという命令は、人の体はできないからなんです。力むのは得意。リラックスは苦手。それが筋肉の特徴です。

リラックスできるには、安心感が必要です。リラックスしていない筋肉の反対の動きをする筋肉が弱いまたは固いと、リラックスできません。人の体は、強調して動く(絶妙にバランスをとりながら動く)ので、1個の筋肉がどうこうしても、あんまり関係なかったりします。そして、リラックスしようと意識すると、力が入るというのも特徴。

難しいですよね〜
だから、動きの専門家にみてもらうっていうのが良いよ、と言っています。美しいフラは、力みが取れて初めて実現するもの。力一杯踊っていても、うまくいかないんです。

また、集中ワークショップは開催しますので、どうぞおいでくださいね。そして、フラの為のカラダ作りにもいらしてね。

フラガールの由々しき実態

そろそろ、語ってもいいでしょう

病院や施設ではなく、いわゆる健常者であるはずのフラダンサーさん達の運動指導を始めて、そろそろ10年になります。

そろそろ、振り返ってみてもいいかな、と思います。

印象深いのが「教科書通りの健常者は一人もいない」ということです。

特に、足というか、股関節周囲の筋力(中殿筋力)が、一般的な教科書でいうところの、重力に抗して全可動域動かせるというひとが、一人もいない。(最終可動域でのホールドもできないので、筋力の評価は3−です)

これって、本当に大変なこと。ヒップモーションがどうのこうのなんて言っている場合じゃないです。一歩ごとに、骨盤が落ちているだけ。上げているつもりの反対側が、落ちているんです。これが病的になってくると、トレンデレンブルグ跛行というものになる。

こうやって書くと、中殿筋を鍛えればいいのね、となるので、ちょっと恐いのです。中殿筋だけが弱いことはなく、それに関連するところの筋力も落ちているし、胸郭というところの柔軟性が足りない人も多い。

それらを総合して考えると、私の印象は、普通小学校にいける程度のSpastic diplegia 的な女性が多くて、病院で働いている時と変わらないなぁ、という印象なんです。

健常者ってなんだろう?と、悩みます。

起こっている症状もそっくりで、頭部前方変位、胸郭の可動性低下、体幹低緊張、腰椎過伸展、股関節内転内旋位、外反扁平。

さすが健常者と思うのが、筋肉の収縮が極端じゃないこと(そこはSpastic

ではない)、立ち直り反応が素晴らしいこと。

そんな状態で踊っていて、赤べこのように頭を揺らしているだけで、バランスを保てるんだから、相当良い立ち直り反応です。

これが、実態。

だから、カラダ作りにいらっしゃる皆さんに、最初からきつい筋トレは行わないのです。そんなことしたら、大変なことが起こるから。

もしかしたら、そうじゃない人は、カラダ作り自体がいらないのかもしれないです。

この10年、健常者っていないんじゃないか、と思うようになりました。

フラを踊っているって、結構な運動量のはずですが、それでも、教科書通りなんてない。

私自身も筋力は足りなかったです。少なくとも私には自覚があって、そこをなんとかしようともがいた過去があります。皆さんは普通の筋力があるだろうに、自分は足りない、異常だと、焦りに似た気持ちでもありました。それが、目の前に表れるフラダンサーさんが、かつて、異常だと思った自分よりも動かないカラダだったりして、本当に仰天しました。

病院で働いているご同業の皆さん、患者様が筋力低下しているのは、病前の何十年も前からかもしれないです。4ぐらいになったら、褒めてくださいね。それでも、きっと頑張っている。だって、踊っている女性が3−なんだから。運動習慣があっても、あてになりませんね。

データを取っているわけじゃないので、あくまでも印象です。研究はする気がないので、日々の臨床だけですけど、こんな感じ。私に取っては、由々しきことだし、これで踊っているの?という驚きの実態でもあります。