型から入る

基本をしっかり身につけると言うこと

どんなことであれ、基本が身についていることで、そこから崩すことができるようになります。基本って、すごく大事。なんでもそうです。

ところが、フラに限ると、応用から入ることがほとんどなんですね。

フラの基本はカヒコ。

カヒコでしっかり型を身につけることで、そこから崩すことができるようになるのですが、(大人の場合は行ったり来たりしながらなんですけど)

多くの教室がアウアナという応用のフラから入ります。

そこで、ひらひら、くねくね、ヨタヨタした踊りを身につけちゃって、伸び悩むんですね。

私がそうだったなので、よくわかります。体の基本もできてない、フラの基本もない。

それに気がついて、これはいけない、と修正してきて、ようやく7年ぐらいになります。

そんな回り道しなくていいよ、と思うので、初心者でもカヒコをやっているのですが、そういうクラスはとても人気がない。

ヨタヨタでも、華やかな衣装を着て、腕を伸ばす角度が合っていることを一生懸命やるアウアナの方を選ぶんですよね。ステップができていないことで、苦労することも多いのに。

もともと運動神経も良くて、感も良くて、上手に動ける人なら、なんの問題もないんでしょうけど、運動が苦手で、でもフラは楽しくて、頑張りたいと思っている私のような人にとっては、基本って、何より大事なことだって思うんです。

でも、そこを徹底している先生が少ない気がします。

それは、踊りを見ているとわかる。

とにかく、安定しないから。安定感って、目に見えないので、うまく言葉にならないのですが、無理なく無駄なく動けるんですね。見ていて、安心。

ヒップを大きく振ることをやってきて、ハレ・オハナに移ってきている方々は、最初にその動きを封じ込められます。くねるな、振り回すなって。

その前に、しっかり歩けと。

立つ、歩くは、フラの基本中の基本。それが体でわかるといいな、と思うグッズを作ってもらっています。それでいいのかどうかわからないけど、良さそうなら、皆さんにも使っていただけるように考えます。

あちこち痛いのが、筋肉のうちなら、修正できます。それが進んで、骨が変形しちゃうとアウト。その前に、ご自分の基本を見直して、しっかり踊れるようになってください。しっかり踊れる方が、体への負担が少なくて、長く踊ることにつながりますので。

ベーシックステップの基本はほとんどカホロ

正確にいうとカホロの時の体重のかけ方

ハレ・オハナで教えているフラ・カヒコの中には、経験が浅い人向けの曲ですけどhuʻe(フ・エ)という、変わったステップが含まれています。経験者ならわかると思うのですが、これ、ちょっと間違えると、ちょっとどころか目も当てられないステップになるんです。

発表会の時に、ステージ上で「こりゃダメだ、やり直し」と思って見ていました。もちろん、練習はしてきて、気にはなっていたんですが、どうやって修正したらいいのかよくわからないままでした。ステージ上で反省しても時すでに遅しなんですけど、でも、またこの曲を踊る機会はやってくるわけで、せめてその時までに修正したいと思い直し、改めて分析をしてきました。

そうしたら、やっはりカホロに行き着くんです。カホロの時に、どうやって立っているか。それに尽きるんです。

解説してみると、なるほど、とわかるのですが、じゃ、自分がどうなっているかということは、自覚してもよくからないんです。人って、馴染んでいる動きを感じる力がとっても弱い。

今までと変わると「あれ?違う」ってわかるのですが。そして、「違う=良くない」と判断するとってもお利口さんな脳のおかげで、癖となっている動きが直らないようにできています。

もっと動物的なところで、「違う、でも楽」と思う体の感覚を信じて、そっちに従おうとする人は、割とサッと苦手な動きを克服できたりします。

きっぱり別れているわけじゃないですが、理屈でこねくり回している頭でっかちの人の方が、体の使い方が変わるのは遅いですね。かくいう私がそうなんですけど(笑)

なので、huʻe(フ・エ)を理解するにも時間がかかった。理解してみたら、なんのことはない、カホロでした。ああ、本当におバカさんな私。

やっとやっと、生徒さんの誤解を解くことができるかもです。

ジャンプして横っ飛び、足をガバチョと広げる品のないhuʻe(フ・エ)から、地面を這うように移動するhuʻe(フ・エ)に変わるといいなぁ、と思っています。

フラのレッスンって、振りを覚えるだけの時間じゃないですよね。どうやったらうまくできるのかを学ぶ時間でもあるので、その辺りを惜しみなくお伝えしています。どうして出来ないんだろう?を出来る、出来たに変えるのが、レッスンの時にやることと思っています。形を覚えるのは、一人でも出来る。それがどうにも決まらないというのを、修正するのは、お稽古でやることじゃない?そのための、すっごい基本を、徹底してやるので、今回のhuʻe(フ・エ)のように、ステップ一つに相当時間を割くこともあるんですけど、全ては心のままに踊るために必要なことと思っています。

こんなことを書くと、どうすればいいのか教えてと言われそうなのですが、それは、竹馬に乗れるようになりたいから、文章で教えて、と言われているのと同じことで、書いてもいいですけど、たった一言になります。「一瞬で片足で安定して立つ」これが基本中の基本です。これに尽きる。

立つことはフラの基本

ベーシックステップについての相談の時に「体重移動が云々」と言う言葉を聞くことがよくあります。ちょっと待って。体重移動の前に、体重が乗っている感覚ってありますか?

人は、足の裏という非常に狭いエリアで体を支えます。

人のバランス能力って、きっと皆さんが考えているよりもはるかに優秀で、そのため、この狭い足の裏のエリア内に重心(重さの中心)が入っていれば良し、そのために、体を全部使って重さを均等になるように調整しますよ、というふうになっています。

頭という、すごく重いものがあっても倒れないのはこの力のおかげです。

だから、姿勢が崩れているというのは、ある意味、調整能力が発揮された結果なので、よかったね、とも言えます。もし、この能力が欠けていると、座れない、立てない、歩けないということが起こるから。歪もうが何しようが、立てる力があるんです。一方で、ちゃんと重さの中心が理想的な位置にいないことが長くなると、ずれているんだけど、そこを便宜上真ん中とみなす、ということをするのも体。

どういうことかというと、ダーツで説明します。ダーツを投げると、どうしても的の右側に集まっちゃう人がいたとします。本来なら、的を動かすなんてありえませんが、勝手に右にずらして、ダーツがよく刺さるところに中心を持ってきちゃいます。それで、成績良し、ダーツが得意としている。

そんな感じです。ずれているところでも、繰り返していると、そこがいいところって、思っちゃうんですね。人って。

これは、習慣が作ります。毎日の無意識がそうなっちゃうので、わかっているつもりでよくわからないんです。ずれていることを自覚できれば、そこから、修正ができるんですが、 この自覚って言う奴が結構厄介。だって、ずれていてGOODなので、疑いもしませんから。正しく立ててこその体重移動。本当の意味での真ん中がわかるから、そこに行こうとするだけで、踊りが安定するんです。

難しいことを言っているように聞こえるでしょうけど、それは、体験していないからです。体験すると、ああ、これが真ん中とか、これが足をついているってこと、とか、安定しているってこう言うこと、とわかるんです。

わかっている人にしてみたら、こんなに楽なのね!と思うはずですし、そうそう、この感じ。気持ちいいよねってわかるんです。

でも、体験していない人には、どう言ってもわからない。海の水がどのぐらいしょっぱいかは、舐めてみないとわからないし、それを海に行ったことがない人にわかるように説明しなさいって言われているぐらい、難しいことです。

テレビの食レポで、どんなに美味しいと言われても、全くわかりませんよね。こんなの食べたことない!って言われてしまったら、食べたことがないものを想像しながら感じるしかない。(さて、どうやって???)

すごくおいしんだろうなぁ、どんな味かなと、楽しく想像するしかないし、それで満足できなかったら、行って食べるしかない。

だから、フラの基本は立つことで、ちゃん立てればふらつかないよ、って言うのを実感できないのは、ちゃんと立つが体験でいていないからなんです。体験したかったら、ハレ・オハナにぜひいらしてね。フラのレッスンでもある程度はわかるように、準備運動にカラダ作りのエッセンスを取り入れてはいますが、それでも十分とは言えないです。

基本が変わると、いろいろ変わるので、ぜひ、それを感じていただきたいです。

私自身が、すごく助けられたんです。そして、すごく楽になった。だからこそオススメしています。やった人にだけわかる、この感覚を、味わっていただきたい。