せめて自分で作る

レイの話

ハワイ島に行くと、会いに行くクムフラがいます。

カヒコを習っているKiwalaʻo以外にも交流があるので、遊びに行きます。

そこで聞いた話で印象的なのが、レイを作るということについて。彼女は、最近は自分でレイを作るダンサーが減っていることを嘆いていました。

もちろん、自分たちで作るハーラウもありますけど、レイメーカーに依頼するところも多いそうです。

花を買うことはあるけど、自分で編むのが良いのに、とクムが言っていました。

これは、私と同じ考えです。

カヒコを踊る時、本来ならば本物の葉を使います。

でも、日本人のライフスタイルや、ハレ・オハナの現状に合わないのです。

イベントの前日に必ず集まってレイを編むとなると負担が大きいし、毎回お金が発生します。少しでもお金をかけたくない生徒さんの気持ちもわかるし、実際、発表会等の前に全ての参加者が集まるのはほぼ不可能ですし、お互いに負担が大きい。

それを回避するために、アーティフィシャルリーフ(造花)を使います。これなら、事前に作り方のレクチャーがそれぞれのクラスでできるし、時間も好きにかけられます。

本来の在り方とは違うけど、せめて自分で作ろう、とレイ作りを行っています。

Kiwalaʻoから教えていただいている本物の文化は、時間をかけて少しずつ積み重ねるものです。丁寧に時間をかけることで、より良いものになります。

フラと同じように進んで行くんです。

日本の方々は、最初から全部をそろえていきますが、Kiwalaʻoたちは、貝1個から始まったそうです。

月に3個とか4個とか貝を集めて、何年もかけてレイにする。そうやって作ったレイは、他人に触らせてはいけないのだそうです。特にダンサーであるうちは。引退したら良いそうです。

そんな貴重なものに触れ、思いを感じたら、例え造花であっても自分の手で編もう、と思いました。

ハレ・オハナは、そういうものをシェアしています。

単にハワイアンのクムフラから習った振りを、皆さんに教える教室ではありません。

ハワイの人が大事にしてきたものを、日本でどう実現するのか、一生懸命知恵を絞って「想い」を伝えます。

半分も伝わらないけどね。それでも良い。

選ばれた人だけがクムフラになれる理由も、今はよく理解できるし、そういう意味では私はクムフラになることはできないと思うし、それでもフラを通して学んだハワイの文化を伝えたい気持ちはあるんです。

その一端がレイ作り。ちょっとだけでも、皆さんに伝わりますように。



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