人を動かす極意??

時間と空間の構造化

皆さんは、自閉症という先天的な脳の機能異常について、どの程度ご存知でしょうか?

私たちの脳には、時間や空間のような、目に見えないものを自分なりに区切って、把握する力があるのですが、彼らはそれが先天的にないあるいは弱いという、目に見えない生活のしづらさを抱えているのです。(特徴の一つ)

ちょっと考えるとわからないと思うのですが、こんな感じ。例えば、皆さんは家から出かける時には、逆算して準備を始めるのですが、それが出来ない。何をどんな順番でやったらいいかがわからない。やることの優先順位がつけられないので、目の前にあることに先に取り組んでしまう。止める時がわからない。目に入っていないものは「ない」ものとして処理してしまうなどが起こります。

これだけ聞くと、頭が悪いように見えるのですが、これが変だと気がつき、自分なりの対処方法を見つける頭が良い人もいて、その困り加減があんまり見えなかったりします。

こういう方のために、手順を見える化したり、空間に意図的に仕切りを作って活動を促したりするという、自立支援の方法があります。

そして、これを応用して、ハレ・オハナの発表会は楽屋での準備がスムーズにできるようにしています。

実は、この方法、自閉症でなくても、小さい子供や高齢者にも優しい方法なんです。もちろん、私たちにもとても役に立ちます。

夫に家事を手伝ってもらおうと思ったら、この方法、ちょっと準備は面倒なのですが、恒久的に使える方法なので、1回の苦労で、何十年分のお手伝いが確保できます。

どうして家事ができないかというと、見えない手順を理解できていないからなんですね。本当に些細なことですが、食器を流しに運んで終わりじゃなくて、水につけるまでを最初に促せば、夫はやります。こうしてね、と言わないとわからないものなんです。それを「いちいち言わないとわからないんだから。食器を流しに持っていけばいいだけじゃないでしょ!」と言っていませんか?子供には教えるのにね。初めてのことについては、いちいち言わないとわからないのは、何事も同じ。いちいち言いたくないなら、どう行動したらいいかをちゃんとわかるようにしないとなりません。

でも、いちいち「言う」は、当てはまらない場合もありますね。今回の発表会では、私は一切楽屋に行けません。と言うことは、私がいちいち言えないのです。皆さんが自分で考え、動けるようにしなければなりません。そのためには、自分で考えて行動する準備がいるんです。

今までの経験から、こんなものがあったらいいな、と言うものはわかっているのですが、それだけでは不十分なんです。

例えば順番などが書いてあるタイムテーブルを掲示していれば、みんなそれを見て動けると思っていませんか?実は動けません。動けるのは、時間の把握が優れてる人のみ。その人が全体を動かしたらいいと思っているから、その人が疲れちゃうんです。

フラの発表会で、一番大変なのがインストラクターさんだと言うことは、皆さんよくご存知かと思います。なんでかと言うと、面倒見すぎなんです。経験上そう思います。

面倒を見ずとも一人で動けるようにしておくことこそ、日頃のレッスンでやることです。

その仕掛けは済んでいます。

ハレ・オハナは生徒の主体性を重んじ、育てています。幼稚園のスローガンみたいですが、いわばリーダー教育です。インストラクターにはしません。フラを教えたかったら、自分でやるべきで、私の庇護には置かないです。でも、こうすれば人が動くと言うことは、見せているので、仕事にも家庭にも応用できます。つまり、ここでフラを習うことで、社会でリーダーシップを発揮できるようになると言うわけです。

私がやっていることは、特殊なことじゃなくて、幼稚園でいかに園児に動いてもらえるか、が基本になっています。
この技は、子供のリハビリを通して、たくさんの子供たちから教わった方法です。

リハビリだと、やってほしい動きっていうのがあるんですが、それをやってと言ってもやってくれないものです。0歳じゃ、言葉も伝わらないので、当然ですが。じゃ。どうしたらその動きをしてくれるかを知恵を絞り、子供との攻防戦の末、やっと見せてもらえた、なんてこともあります。その中で、どうやったら動くのか、保育士の先生方の上手いやり方に感心しながら、たくさんのことを学んで、今に至ります。

まさか、これが大人に応用できるとは、と、想定外に使い方にびっくり。

子供の方がはるかに難しいです。大人を動かすのは、コミュニケーションが取れる分、意外と簡単なんです。

もちろん、それができるような信頼関係は、普段から築いていくことが大事ですし、普段のレッスンから自分たちが参加している感じを持ってもらえるような働きかけをしていくことで、考えて動くことに抵抗が減ります。

受け身一辺倒の人は、ハレ・オハナにはいません。何しろ、私に指示したり、意見を言ったりするのが自由なんです。今回の発表会も、自分たちの意見が結構通っているんですよ。意見が通ると面白いし、当事者になるから、頑張ろうって思うし、とにかく前向きエネルギーが出ます。間違えたらどうしよう、先生に叱られる、なんて萎縮する人は一人もいません。間違えることに対して、私は何にも言いませんから。同じ理由で、フォーメーションが崩れても何にも言わない。それはわかっていても間違えることはあるから。

でも、考えて動かないことに対しては、かなり厳しいので、みんなで協力してちゃんと自分たちで動くを徹底してやってきました。

そのための、時間と空間の構造化です。そして、これからの20日あまりで、最後の仕上げ。準備はできています。これをどうみんなが仕上げていくのかも見ものです。どうするかなぁ〜楽しみだなぁ〜



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